THE LAST PENGUIN...

日々考えたことや誰かの役に立ちそうなことを書きとめておこうと思います。

高学歴の意外なメリットの一つとして忘れられていること。なぜ大学に行くの?

 

 

どうして大学に行くのか

なぜ大学に行かなければならないのか。高学歴だとどんなメリットがあるのかetc...よく耳にする議論だ。
大学は勉強するところだから、専門的な学問を修められるとかそういうのは当たり前ということで、副次的なメリットをざっくり挙げるとこんなところだろうか。

生涯年収が多い
社会的信用
質の高い人脈
就職に有利
モテる(笑)

時代は変化しているので、これらの意見には賛否両論あると思うが、こう言った話を聞くたびにどうして「アレ」をメリットとして挙げないのだろうか、と常々思ってきた。誰もそれに触れないので、そんなのはメリットと言えるほどのことではないのだろうか。私が思うほどに価値も無ければ、高学歴などそれほど考慮に値しないのだろうか、と。

 

高学歴の意外なメリットとは

そんな風に思っていたら、最近私と同じことを言う人に出会い、少し嬉しくなった。やっぱりそうだよな、と。
もったいぶったけど、その「アレ」とは、

 

「世界中どこでも好きな国に住める。」だ。

 

こう言い切ってしまうと少し大げさかもしれないが、高学歴が海外移住を実現するためのチケットとして機能するのは事実だと思う。
昨今世界中が不景気。国力を上げるためにも移民政策はどんどんシビアで戦略的になり、国に貢献できる有能な人物だけを誘致しようと躍起だ。一方、インターネットの出現などにより国のボーダーは曖昧になっていく。そんな時代に、生まれた国があなたにとって最も住みやすい国であり続ける保証などどこにもない。現に日本は少しずつ世界におけるプレゼンスのみならず、住みやすさという点でも、その優位性を失いつつあるというのが、大方の見方ではないだろうか。

 

住みやすい国には世界中から有能な人が押し寄せる

住みづらいからといって簡単に外国に移住できるかどうか、するかどうかは議論があるだろうが、家族が少しでも幸せに生きられるなら様々な可能性を検討したいと考えるのは皆同じだ。
教育、仕事、老後の生活、安全性や税金等、様々な事情で海外への移住を検討する人は増えており、少しでも住みやすい国や都市には世界中から人が集まる時代なのだ。ただし、日本のパスポートしか持っていない人が海外に移住するのはそんなに簡単なことではない。

どの国も移住者の受け入れには様々な条件を設けており、状況に合わせてその条件を変更している。しかしながら、それらの条件とは突き詰めれば「国に貢献する能力を持ち合わせているかどうか」ということに尽きるだろう。かつてはそれが経済力でも認められた。お金さえあれば経済力で貢献することにより投資ビザを発行してもらえる国は多かったが、現在では少なくなりつつあるようだ。
一方で、一流大学の卒業資格、というのはまだまだ主要な切り札として機能している。
シンガポールのビザに限って言えば、その基準が非常にシンプルだ。卒業大学、仕事の報酬、年齢。ほぼその3つの情報でビザが発給されるかどうかが決まると言っていい。これからの日本を考えて、将来自分が住む場所を国内に限りたくないな、と思うなら、高学歴は案外役に立つかもしれない。