THE LAST PENGUIN...

日々考えたことや誰かの役に立ちそうなことを書きとめておこうと思います。

シンガポールで購入できるインドヘナ(Henna)は安全か?ヘナを10年近く使っている私のヘナの選び方。

Henna

ヘナについて、知人と話をしていて気になることがあった。簡単に言うと、ヘナを買いたいのだけど「本当にナチュラルヘナ100%なのか不安」ということである。もちろんパッケージにNatural Henna 100%と書いてある。それでも心配だというのだ。
確かに、ヘナの染まりをよくするために化学染料が混ぜられている、とういう話はきいたことがある。それにインドの良質なヘナの輸出先は日本だということも。ただ、私はいつもこのムスタファセンターで、大してブランドなど気にせず適当に選んだヘナを買うので、そんなことは忘れていた。というか、ヘナを使い慣れている人が使ってみれば混ぜ物がされているかどうかなんてすぐわかると思う。
しかしながら、私もヘナを使い始めた頃はいろいろな情報を耳にしては、質の違いや染まり具合の違いなどがあるのか気になったのを思い出した。ヘナって使い方もちょっとなれるまで時間がかかるし、周りに使っている人も少ないし、あまり情報がないから不安になるのも当然かもしれない。というわけで、ヘナを10年近く使い続けている私が常々思っていることをいくつか。
私はヘナについてもその歴史についても素人で単に「長く使っている」というだけなのだが、これまで気になったことはそれなりに調べたりしながら使い続けてきた。これからする話の根拠は私の経験とそれに基づく感想だけだから、その前提で読んでもらえればと思う。

日本のブランドヘナは高すぎる?日本のヘナの価格は妥当なのか。

日本はブランド品が世界一高く売れる国である、という話をきいたことがあるだろうか。理由はいろいろあるだろうが、たとえば言語の問題と期待されるサービスレベル等の問題が大きいようだ。グローバリズムがこれだけ進んだ現在でも、固有の言語と他の国々とは画一的に対応できない特殊な商習慣やカスタマーサポートのため、外国から情報やサービスが遮断される、という事情がある。日本で商品展開しようと思えば、日本語対応に加え、日本人の期待する品質レベルやサービスレベルに対応すべく特別なオペレーションを必要とするため、コスト高になるということがあるようだ。
 
必要なコストが価格に跳ね返る、という部分は顧客がそれをもとめているのだから仕方がない。ヘナもそういう側面があるかもしれない。外国からの商品は不安だから、輸入品ではなく、多少高くても日本メーカーが品質管理からパッキングまですべて行っている商品が求められる。それは確かにコストがかかるだろう。
それにしても100g1000円を超える現在のヘナの価格は高すぎないだろうか。それでもそれを皆買うのだし、それを皆買うからその価格だともいえる。

物価高のシンガポールでもヘナは 500gmでS$5-6(約400円〜500円)

一方シンガポールは、日本以上に物価の高い国だが、英語が公用語の一つなので言語による情報格差はない。それにインド系がたくさん住んでいるので、インド文化も浸透している。リトルインディアというインド人街には、インド系の人々が多く住んでいるしインドの商品も手に入る。ヘナも例外ではないばかりか、アムラやシカカイ、インディゴなどのハーブもよく見かける。ムスタファセンターとはそんなリトルインディアにある大型スーパーマーケットなのだが、ここは商品数も豊富で様々な種類のヘナも売っている。
ヘナ100%のものもあるし、髪によいとされる他のハーブとミックスされたもの、染まりをよくするために化学染料の入ったもの。オーガニックのもの、など様々なタイプがあるが、パッケージを注意深く見ればそれらの成分はきちんと英語で表示されている。
価格は小さい250gくらいのヘナ100%のものなら2、3ドルからだろうか。冒頭の「本当にナチュラルヘナ100%なのか不安」というのはこのムスタファセンターでヘナを選びながら友人が発した一言だ。

何千年も前から使われているヘナは、日本で言えば味噌やぬか床のようなもの?インド人をもっと信用してもよいのでは?

さてこのリトルインディアで商品を購入していくのは8割がた、いやもっとかもしれないがほぼインド系の方々である。私の知る限りインド人はかなりの割合で菜食主義者だったりする。そしてアーユルベーダにも代表されるように本来大いなる自然に対する敬意を持つ人たちだと思っている。まあそのあたりは人によるってところが多いかもしれない。テキトーなインド人も多いから・・・あまり説得力のない話になってきたが、シンガポールにいるインド系の人々でも髪を染めるのにはヘナを利用している人が多いようで、それは髪の色を見ればすぐにわかる。そして、ヘナで髪を染めると数日はヘナの香りがするのだがその匂いを嗅いで「母を思い出す」という感想をもらしたりする。(実際そう言われたことがある。)つまりヘナとは母から子へ、なんなら近所のばあさんたちから、髪のツヤを気にする若いお姉さんや、白髪が気になり始めた中年の入り口のおばさまへと受け継がれていくものであり、日本で言えば糠味噌漬けみたいなものなんではないかと思う。そんなぬか床に混ぜものがされたらどうなるか?きゅうりはまずくて食えないし、その婆さんたちが気づかないわけがないだろう。ヘナだって同じはずではないか。匂い、水に溶いた時の粘り加減や粉の色、染まった髪の色、などでいつもと違うとすぐに気づくはずだ。
もちろんインドには、ヘナを探している外国企業に混ぜ物ありの粗悪品を売ろうとする人もいるかもしれない。でもそれなりの規模のインド企業なら、偽物ヘナで目先の利益を上げるより、まともな商売をしようとするのではないだろうか。

ヘナの染まり具合は?メーカーや値段によって大きく異なるものなのか?

結論から言えば、「No!」である。私は、ダイソーで売っている100円のヘナから、インド企業のヘナ、日本で販売されている高級ヘナまでいろいろ使ってみたことがあるが、正直そんなに変わらない。確かに鮮度はよいほうがいい。水で溶いた時にしっかり粘りがでるので新しいものはすぐにわかる。多少発色に違いはあるかもしれないが正直10倍もの価格差が妥当と思えるほどの違いではない。 

私のヘナの選び方。どんなヘナなら使っても良いと思えるか?

ここまで読んでいただければだいたいご想像通りかもしれないが、私がヘナを選ぶときチェックするのはだいたいこんなこと。シンガポールに大量に流通していて、多くのインド系の方々に親しまれている時点である程度信用しているが、それでも以下はチェックしている。

1. ヘナの使用期限

なるべく期限の近くないものを選ぶ。私がよく購入するヘナの記載はMfg.Date(製造日)とExp.Date(消費期限)でその間約3年になっている。ということは密閉状態でだいたい3年程度は鮮度が保てるということではないだろうか。あまり商品在庫が回転しない店だと、期限ギリギリだったり期限記載のない商品だったりするかもしれないので注意しよう。

2. ヘナのブランド

ヘナを販売している大きな企業は、ヘナ以外にも他のヘアケア製品や石鹸などを出していることが多い。インドの企業なのでブランドロゴをみただけでは大企業かどうかわからないかもしれないが、検索してみればある程度流通している商品かどうかはすぐにわかるはずだ。
私はいつも同じ商品を購入しているわけではないが「SYNAA」のヘナはよく購入する。SYNAAはHerbal Dream Ayurveda Creations社のフラッグシップブランドだそうで、ヘナ以外にも様々な美容製品、アーユルヴェーダ石鹸などを生産している企業だ。他のブランドも確認できたらこちらにアップしておこうと思う。

3. ヘナの原料(Ingredient)

「Henna Powder」とだけかかれているものや、「Natural Henna100%」と描かれているもの。好みでアムラ(Amla)やシカカイ(Shikakai)、Bhringraj(ブリンガラージ)などの髪や頭皮に良いとされるハーブがはいっているものを選んでも良い。ただし、ヘアケア製品でハーブがミックスされているものはトリートメントとして販売されているものもあるので注意。トリートメントとして使うなら良いが、染毛目的に使っても、ヘナが少ないとあまり染まらないので。

日本のヘナが高価なのは、ヘナをプロデュースする日本企業のマーケティング手法のせいもあるのでは?

最初の話に戻るが、なぜ日本ではブランド化された高価なヘナが売れるのだろうか。最初に挙げた日本特有の事情もあるかもしれないが、私が気になるのは、多くのヘナを販売する企業がそういった情報格差によって生じる不安を煽るかのような記事をあげていることだ。
例えば、化学薬品が混ざったヘナがある、嵩を増すためにヘナではない葉や砂を混ぜている、インドで食品等の安全性を脅かす実際にあった事件のことなど。確かにそれらはうそではないのかもしれないが、それが蔓延しているかのような書き方をされていることが多い。悲しいことだがどこの国にだってそういった事件は起こる。だからブランドの信頼性が重視されるのだろうが、ヘナの価格差についてはちょっと行き過ぎではないかと思うのだ。
すでにヘナを使いなれているという方は特に、自分の感性を信じてインドブランドを試してみるのもいいかもしれない。