THE LAST PENGUIN...

日々考えたことや誰かの役に立ちそうなことを書きとめておこうと思います。

シンガポールで食べたいフルーツいろいろ。スーパーやマーケットで購入してみよう。

シンガポールのフルーツ

 
シンガポールに来たら味わって欲しいものの一つにフルーツがある。周辺の東南アジアやオーストラリア、インドなどから季節ごとに美味しいフルーツが輸入されてくるのだ。シンガポールにはほとんど季節はないと言っていいくらいだけど、ことフルーツに関してはどの季節にも「今だけ」の味がある。日本では手に入りにくいものや高価なものでも、シンガポールでは数ドルで購入できることも少なくない。マーケットやスーパーに行ったらぜひフルーツコーナーを探索してみてほしい。路地やマーケットで購入する時は量り売りがほとんど。少量でも売ってくれることが多いので、聞いてみるといい。

  

一年中楽しめてる安定の美味しさ。 ーすいか(watermelon)

なんだ、スイカか。と思った方。たかがスイカ。されどスイカ。シンガポールで一年中食べられるフルーツ代表は何と言ってもスイカ。そして安くて美味しい。日本では少しシーズンが早かったりすると甘みが足りなかったり、熟れすぎるとボソボソと食感が悪かったりするが、シンガポールのスイカはなぜかハズレがない。ラグビーボールのような楕円形の品種の特徴のようで、安定の甘さ、美味しさを誇っている。ぜひ味わってみてほしい。そしてスイカジュースももちろんポピュラーで、ホーカーセンターやフードコートのフレッシュジュースコーナーでいつでも購入できる。
スーパーで購入するなら一玉でも、4分の1サイズでもだいたい4ドル前後が相場のようだ。

初夏の楽しみ。ーライチ(Lychee)

タイ産のライチ(Lychee)

↑日本では見かけないタイ産のライチ
春から初夏に向けて出回るライチ。中国産に加えてタイ産のライチも見かける。私はライチがこんなに美味しいフルーツだとシンガポールに来てから知った。楊貴妃が愛したというのも今更に納得。これまでも何度も食べたことがあるけれど、あれはなんだったのだろうか?やはり日本で食べていたのは冷凍ものだったのか、とも思うがライチは冷凍することで甘みが増すと聞く。となると品種の問題だろうか。中国産の日本でも見かける品種のものより、ちょっとトゲトゲした見た目のタイ産のものの方が美味しいようだ。色が鮮やかなグリーンで所々赤みがさしている状態なので、まだ熟れていないのか、と最初は食べるタイミングに戸惑ったがこれで十分食べごろなのであった。毎年、7月に入ると季節はずれになりつつあるライチを探しまわり、いよいよスーパーや市場から姿を消してしまうと悲しい気持ちになる。
 
追記:後日このライチの品種がわかった。様々な呼び方があるようだが、妃子笑  ”Fei Zi Xiao” 、グリーンライチ、など、と言われているのがこのライチのようだ。楊貴妃が好んだのはこの品種である、という記述も見かけた。日本で生のものはなかなか手に入らないようで、1kg安くても2000円から3000円はするようだ。シンガポールではだいたい7-8ドルが相場ではないだろうか。
 

見た目に反して美味しい上に美容にもGood ーランブータン(Rambutan)

ランブータン(Rambutan

ライチやロンガンと同じムクロジ科のフルーツ。見た目に構えてしまう方もいるかもしれないが、味はライチと似ていて美味。そしてライチもランブータンも実は美容にとってもいい栄養素を持っている。ビタミンC、カルシウムに葉酸など。こちらもライチ同様、初夏から出回り8月になる前には見かけてなくなるので、一時期の楽しみ。

いつでも食べられて親しみやすい味。 ーロンガン(Longan)

ロンガン(Longan)

ロンガンも一年中食べられるフルーツだ。ライチが姿を消すと、ロンガンで我慢。(と言ってはロンガンに失礼だがやはりライチの方が好き。)見た目と食感は確かにライチに似たものがあるが、味は全く異なる。ロンガンは日本の梨に近い香りがする。皮をむくと見た目はつるんとぶどうのようだが、もう少し固くてややシャリっとした食感。南国のフルーツにしてはさっぱりとした味わいで、すっきり食べられる。ホーカーやフードコートで購入できるローカルのジュールにもよくロンガンが入っている。日本ではなかなか味わえないので是非シンガポールにいる間に試してほしい。

お菓子やデザートでトライ。 ードリアン(Durian)

ドリアン

さて、注目のドリアン。果物の王様と言われるだけあってその存在感と言ったら!そして好みも分かれるところ。日本ではあまり手に入らないこともあり、ぜひシンガポール旅行中に試してみたい、と考えている方もいるのではないだろうか。
ドリアンは品種もいろいろあり、品種の違いでこんなに値段が違うフルーツも他にないかもしれない。「猫山王」「皇中皇」というような高級な品種のものは、1kg30-40ドルほどするようで、とても一口試すために購入できるお値段ではない。(とここまで書いて、私は以前こちらの不動産屋に、日本に関する唯一の質問として「なぜ日本のメロンは1個80ドルもするんだ?」と聞かれて困ったことを思い出した。そして日本のフルーツこそ、品種がブランド化され高価格で取引されていることに気がついた。ドリアンのお値段をとやかく言えない。)
もしドリアンを手軽に試してみたいなら私のオススメは、アイスカチャン(Ice Kachang)の店。アイスカチャンとはシンガポールのデザートでかき氷やゼリーやフルーツをパフェ風に盛り付けてシロップをかけて食べるもの。ホーカーやフードコートで食べられる。このデザートのメニューにはだいたいドリアンがあるのだ。
フルーツには少々うるさいフィリピーナのメイドさん(私はバナナを冷蔵庫に入れておいたら怒られた。)曰く、ドリアンは匂いがあるから最初はとっつきにくいけど、ドリアン味のお菓子やデザートから試すとやめられなくなるのよ、とのことだがいかがだろうか。
また、ドリアンの旬は年に2回、日本でいうところの真夏(7月頃)と真冬(12月頃)で、この時期になると、スーパーに限らず露天でもドリアンを売っている。独自の匂いが漂ってくるのですぐにわかる。

冷凍物ではない本当の味を味わいたい。 ーマンゴスチン(Mangosteen)

マンゴスチン(Mangosteen

果物の女王といえば、マンゴスチン。日本で食べようとするとだいたい冷凍ものであるようだ。ドリアン同様7月頃が一番旬の時期でだいたい5月頃から出回るよう。皮に割れ目を入れて取り外すと、まるでニンニクのような白い果肉が現れる。濃厚でクリーミー。種が大きいので食べられる身はあまり多くないがとっても美味。
  

季節ごとに違う品種を楽しめる。ーマンゴー

タイ産マンゴーとオーストラリア産マンゴー↑左がタイ産のマンゴー、右の赤いのがオーストラリア産

マンゴーはかなり奥が深い。これまであまり意識したことがなかったが、これもマンゴーなのか?と思うほどに様々な種類のものがあり味にも個性がある。食べるときにはレモンをかけたり、アイスクリームと合わせても美味しい。シンガポールで食べられるマンゴーにはざっと以下のような品種がある。
フィリピン産のマンゴー
フィリピンのペリカンマンゴー(Pelican mango、カラパオマンゴーとも言う)は日本でも貴重品として出回っているので馴染みがあるかもしれない。甘みが強く濃厚でサイズは小ぶり。うちのフィリピン人のメイドさんによると、フィリピンのマンゴーは成長促進剤を使用していないから小ぶりで美味しいのだという。サイズの大きいフルーツというのは成長促進剤を使用しているらしいが本当だろうか?
タイ産のマンゴー
タイ産のマンゴーはゴールデンマンゴー(Golden Mango)などと呼ばれており、ペリカンマンゴーに似ているがもう少しサイズが大きい。シンガポールではこちらの方がよく見かける。
オーストラリア産のマンゴー
ケンジントンプライド種 、カリプソマンゴー(Calypso Mango)など、割と大きめで日本でも作られているア-ウィン種に似ており、丸っこい形をしているものがオーストラリア産マンゴーだ。色は黄色で部分的に赤グリーンに色づいている感じだろうか。
果肉はオレンジ色で、ねっとりした食感と濃厚な甘さが特徴。ピーチマンゴーとも呼ばれる。アップルマンゴーのような酸味はほとんどない。やはりオーストラリア産の似た品種でカリプソマンゴー(Calypso Mango)というものも見かける。11月頃から2月頃まで出回る。
インド産のマンゴー
マンゴーの王様とも言われるアルフォンソマンゴー(Alphonso Mango)。旬は4月~6月
ムスタファセンターのフルーツコーナーで買うと安く買える。王様と言われるだけあって味はお墨付き。
 

シンガポールでもちょっとレア。 ーサワーソップ、カスタードアップル(Soursop、Custard apple)

サワーソップ(Soursop)↑サワーソップ

カスタードアップル(Custard apple)↑カスタードアップル

これも日本ではなかなか手に入らないので、ぜひシンガポールで食べたいフルーツ。サワーソップは日本では沖縄や小笠原などではシャシャップとかトゲバンレイシなどと呼ばれ栽培されているようだが、あまり店頭で見かけることはないだろう。シンガポールでも一般的というほどではないが、季節によってスーパーで売っている。カスタードアップルとかアテモヤ、釈迦頭などとも言うようで、多少バリエーションがある。その風味はりんごのようとも、食感はヨーグルトのようとも言われる。ねっとりした白い果肉は、なかなか他のフルーツには形容詞がたいが一度は試してみて欲しい味。

水分補給に最適。 ーココナッツ(Coconut)

フルーツと言っていいかわからないが、ココナッツも暑い国ではポピュラーなものの一つ。スーパーでもココ椰子の実を運びやすいように整えて、すぐにジュースを飲めるように加工したものが見つかる。パックのジュースになったものもよく売っていて、ローカルには馴染みのドリンクだ。電解質なので体調を崩した時や夏バテ時の水分補給にもうってつけだ。

酸味の効いた個性的な味。 ーパッションフルーツ(Passionfruit)

パッションフルーツ(Passionfruit)

甘酸っぱいつぶつぶした実を種ごとパリパリと食べるその食感と酸味がクセになる。酸っぱいものが苦手な方にはちょっと、難しいかもしれないが、これもアイスクリームやヨーグルトと合わせるととても美味しい。時々スーパーで見かける。

見た目に反してさっぱり食べられる。 ードラゴンフルーツ(Dragonfruit)

ドラゴンフルーツ

サボテンの実というだけあって、見た目はグロテスクだが中は白い果肉で味も案外さっぱりしている。梨のようにややシャリっとした食感。非常に栄養が豊富らしく、最近は健康食品として注目されているらしい。
 

シンガポールのフルーツはどこで購入する?

さて、旅行中に絶対食べたいと思ったらフルーツはどこで購入すれば良いだろうか?大抵の旅行者はホテルに宿泊するだろうから、部屋がドリアンの匂いでいっぱいになるなんていうことは避けたいものだし、少しだけ味見をして気に入ったものだけ購入したいというのもあるだろう。
1. スーパーマーケット
旬の果物に出会うには最もお手軽な場所。きちんとパックされていることも多いのでホテルに持ち帰るにも安心だ。難点なのは「その場で味見」はできないこととややお値段が割高。とはいえ、スーパーマーケットを見かけたらちょっと立ち寄ってみよう。それからもし値段がgやkgで表示されている場合は、その近辺やレジ近くに計りがあるはず。該当のフルーツを選択して、計りに商品を載せてから「OK」等のボタンを押すとバーコードシールが出てくるのでそれを貼ってレジに持って行こう。
2. ウェットマーケット
ウェットマーケットというのは、いわゆる生鮮食料品を取り扱う市場のこと。セントラルエリアではチョンバルにあるチョンバルマーケットとリトルインディアのテッカセンターが有名。ここでもフルーツが見つかる。基本は計り売り。一山いくら、という感じで売っている時は「半分だけちょうだい」と言った融通がきくし「一つ味見していい?」と聞けばきっと快く味見させてもらえるはず。
3.  タンジョンパガープラザ・マーケット&フードセンター

タンジョンパガープラザ・マーケット&フードセンター

Tanjon pagarにあるフードセンター(飲食店や食料品店の集まり)だが、果物屋が軒を連ねており、その季節のフルーツはほぼなんでも見つかるはず。見ているだけでも楽しい品揃え。ドリアンなども計り売りでも購入できるし、少量だけパックにして売っているものもある。
4. ムスタファセンター(リトルインディア)
ムスタファセンターはリトルインディアにある巨大なスーパーマーケットだ。主にインドからの食材を販売しているが、二階のフルーツコーナーに行けばかなり種類のフルーツが見つかる。春先から初夏にかけて、アルフォンソマンゴーが食べたいならココは要チェック。リトルインディアでは駅周辺の露店でも様々な野菜やフルーツが見つかるだろう。
 

デザートやスイーツでフルーツを試すなら

1. ホーカーセンターやフードモールなどのジューススタンド
どのホーカーにもフードコートにもフルーツジュースを販売する店があるはずだ。店頭に並んだカットフルーツをその場でジュースにしてくれるので手軽に楽しめる。カットフルーツをそのまま販売してくれる店もあるので聞いてみよう。
2. アイスカチャンなどのデザート店やアイスクリームショップ
ローカルのデザート屋ならアイスカチャンを試してみよう。アイスカチャンとはローカルのかき氷。小豆(Red bean)やゼリーやシロップなどがかかっておりパフェ風の見た目に仕上げてある。こう言った店でもマンゴーやドリアンなどのフルーツを利用したメニューが見つかる。それからアイスクリームショップも要チェック。マンゴー味、パッションフルーツ味など、シンガポールらしいテイストがたくさん見つかる。